今月初めに在宅訪問看護・介護の依頼がありました。
末期のすい臓がんのRさん (80代 女性) です。
残された時間が少なくなってきていると判断され、退院して在宅療養に切り替えられました。
ご主人に先立たれ、独居だったRさんは、妹さんのお宅で療養することになりました。
医療保険で訪問看護が毎日入ります。
24時間点滴、痛み止めの貼付剤を使用しています。
介護経験が無い妹さんは、痛み止めの管理にとても不安がっていました。
悠 の動きとしては、妹さんのサポートをすること。
まずは、妹さんの一番の不安である、毎日20時に貼り替えられる痛み止めの管理に付き添うこと。
退院してきた日の晩からRさんと妹さんへの支援がスタートしました。
Rさんは、痛み止めの効果のためか、静かにウトウト眠っている時間が多いです。
あまり話もされないRさんが、2週間経過したころに私にこう言いました。
「もう何もしなくてもいいのにこんなことおかしいじゃない」
「便はどうですか? お風呂入りませんか?って…・ そんなのどうでもいいのよ!」
訪問看護の方から、最近ケアに対して拒否的であるという話は聞いていました。
静かに黙ってRさんの話に耳を傾けました。
「あなたたちは、私がどのくらい動けるかなんてわからないでしょ! オムツなんていらないの」
「私だって女ですから髪も洗いたい。 ベッドの脇にお風呂が来ますって ベッドの上でも洗えますって それってあなた方のやり方でしょ 私には私のやり方があるのよ!」
ハッ Σ(゚□゚;) としました。
そうだ。(-_-;) 確かにそうだ。 ここは病院じゃないんだ。
病院と同じようにケアを受けることができることは安心の一つかもしれない。
でも、一人一人の望むことは、その安心感だけではないのだと気付かされました。
家に帰るということは、病院での治療や誰かの監視の下での生活から解放されるということ。
Rさんの言葉で目が覚めました。
その方の言葉、心の声に耳を傾け、本当に希望していることに気が付き、できる限り応えていくことが大切だということに。
Rさんの話を聴いた後に素直に質問しました。
{私は、何をすればよいのでしょうか?}
Rさんが、笑顔で答えてくれました。 (*^_^*)
「マッサージをしてくれる?」
承知しました。 (^o^)/
私に思いを話してくれたあの日の夜から毎回 Rさんの希望通りにマッサージをしています。
「明日もお願いできる?」
Rさん もちろんですとも 明日もマッサージに来ますよ (^_-)-☆